住んでみたい街1位「目黒」が納得できる、これだけの理由:経済の「雑学」(1/4 ページ)
新築マンション購入希望者が「住んでみたい街」ランキングで1位に選ばれた目黒。選定理由を見ると「交通の便が良いから」がトップだが、実際どのような点が魅力なのだろうか。
マンションや戸建てを購入する際、住む場所は多くの人が重視するポイントだ。職場へのアクセスは便利か、交通網は使いやすいか、地域環境は良いか、などを考える人は多いだろう。
マンションデベロッパー大手7社(住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所)が運営する新築マンションポータルサイト「MAJOR7」では、2004年から首都圏および関西圏の「住んでみたい街」を調査している。
23年10月末に発表された最新のアンケート結果では、首都圏で「目黒」が初の1位になった。ちなみに2位は「恵比寿」、3位は「横浜」である。
発表によると、ランキング上位の街を選んだ理由として多くの人が挙げたのが「利便性の良さ」だった。
目黒については飲食店や商業施設が充実していることも理由の1つだが、最も多い理由は「交通の便が良いから」である。では実際、目黒はどのように交通の便が良いのだろうか。
各方面に行き来できる目黒駅
目黒駅には、JR山手線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線、東急目黒線が乗り入れている。新宿や品川に行くにも便利であり、六本木や赤坂、あるいは大手町や丸の内などのオフィス街へ出るにも便利な場所である。東急目黒線で郊外に向かうことも可能だ。
各方面へのアクセスが便利である、というのが目黒の最大の特徴で、それゆえに「住んでみたい」と思わせるような街となっている。2位の恵比寿よりも、利便性の高さは確かに感じられる。
さらに生活必需品を購入できる商業施設も充実している。「リアル」の街が「充実」しているのが、目黒なのだ。
目黒最大の強みが、交通網であることは地図や路線図を見れば容易に分かるだろう。そこで筆者は、実際に目黒に行ってみることにした。
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