ミドルの転職、年収が上がるオファーの「落とし穴」:Q&A 45歳からのIT転職
採用側から現年収を超える額のオファーをもらった。ありがたいことだが、冷静に確認すべきことはなにか。
連載:Q&A 45歳からのIT転職
近年需要が高まるIT人材。ミドル層以上の転職に関する疑問を、Q&A形式で回答します。
Q: 45歳のシステムエンジニアです。転職を検討している企業から、現職よりも上の年収提示がありました。ありがたい話に思えるのですが、気を付けた方がいいことを教えてください。
年収が上がるオファー、必ず確認すべきこと
A: 年収アップの「根拠」を知っておいた方がよいです。
今IT業界は非常に人材難です。そのため、採用を円滑に進めるために人事制度を見直して年収を上げる会社が一定数あります。そういった場合はそもそも給与のテーブルが上がるため、同じ仕事をやっていても年収が上がるというのはあり得ます。
上記の要因で年収が上がる会社は、やはり業績がいいことが多いですので、いま一度その会社の経営状態を調べてみるのも良いでしょう。
気を付けなければいけないのは、例えば、未経験の仕事を任されるのにもかかわらず、年収が上がる転職のパターンです。
現職で下請け側にいた方が、転職して上流工程の仕事をやりたかったとして、その経験がないのに年収が上がることは普通はありません。場合によっては、入社前に言われた仕事ではない仕事がアサインされてしまう可能性もあるため、しっかりと確認した方がよいでしょう。
一時的に年収が上がったとしても、未経験の仕事で年収が上がる場合は、その年収はどういう理由で設定されているのか確認すべきです。例えば会社としてもともとの給与テーブルが高いからなのか、未経験ではあるものの、あなたに期待しているからなのか……。
もし後者の場合、入社後に会社側が期待している成果が出なかった場合、年収が落ちる可能性もあります。そのため、オファー年収の背景についてはきちんと確認しておきましょう。
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