インタビュー
女子高生に流行った「ルーズソックス」が戻ってきた! 再ブームの背景は?(3/5 ページ)
1990年代後半に一大ブームとなった「ルーズソックス」だが、2021年頃に到来した「平成レトロブーム」を機に再び注目されている。20数年を経てルーズソックスは、どのように変化したのか。
ほどよいルーズでカラフルが現代の売れ筋
再びルーズソックスの人気が上昇してきたのは21年頃から。「平成レトロブーム」の到来により、Z世代女性が1990年代に流行したルーズソックスに目を付け始めたのだ。
「タビオでは、2000年代に需要が落ち込んだ後も引き続きルーズソックスを販売していました。再流行する前は女子高生がおしゃれのために履くというより、もう少し上の年代の女性がレギンスに重ねてレッグウォーマーのように履くなど、防寒におしゃれ要素をプラスするような需要がありました」
中村氏の指摘どおり、現代のルーズソックスは制服に合わせるというより、私服に合わせて履く女性が多い印象がある。ファッションを含め価値観が多様化している現代らしく、近年の商品には素材やデザインの広がりが見える。
制服から私服へといった着用スタイルの変化に伴い、ルーズソックスを購入する年齢層も広がっていると中村氏は指摘。靴下屋では、既存のいくつかのルーズソックスを今年から「大人ルーズ」と打ち出したところ、売り上げが伸びているとか。
「昔に流行したくしゅくしゅ感が強い商品はZ世代女性にしか売れていない印象ですが、ほどよいボリューム感の商品は幅広い世代に売れているように思います。足先がないレッグウォーマータイプも人気が上昇しています」(中村氏)
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