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「箱型の授乳室」が600台を超えた 利用者データから分かってきたことあちらこちらに(1/4 ページ)

哺乳瓶のイラストが書かれた木製のベビーケアルーム「mamaro」(ママロ)が増えてきた。特徴は、プライバシーが保たれた鍵付きの個室で授乳やオムツ替えができること。利用データの取得も可能なのだが、それによって何がわかってきたのか。

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 哺乳瓶のイラストが書かれた木製のベビーケアルーム「mamaro」(ママロ)を商業施設や駅などで見かけることが増えてきた。実際に使ったことがある人もいるかもしれない。


導入数が600台を突破した設置型ベビーケアルーム「mamaro」。同製品を販売するトリム社の東 祐太朗氏に取材した(筆者撮影)

 2017年に登場したママロ(価格297万円、設置・撤去費や送料は別途、レンタルは1カ月当たり7万6780円)は、23年11月に国内の導入数が600台を突破した。商業施設やレジャー施設、駅、庁舎、道の駅、公園、神社仏閣など、さまざまな場所に設置されている。

 特徴はプライバシーが保たれた鍵付きの個室で、授乳やオムツ替えができること。ソファの他にイスがあるので、上の子どもも一緒に入って、ちょっとした休憩に使えそうだ。


プライベートかつ清潔な場所で授乳したい保護者のニーズをかなえる(トリム社提供)

 導入する施設側のメリットも多く、工事不要でキャスター付きと利便性が高い。本体にはIoTデバイスが搭載されており、個室内のモニターで映像を流したり、利用データを取得したりできる。

 導入実績の増加により、これまでよく分からなかった「授乳室の利用のされ方」が可視化されつつあるという。ママロの開発や販売を手掛けるTrim(トリム、横浜市)社のmamaro営業部 リーダー 東祐太朗氏に、ママロの設置を通じて分かってきたことを取材した。

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