コラム
「駅別マンション価格」を可視化したら、住みたい街が見えてきた:データに隠された真実(3/4 ページ)
首都圏、特に東京23区では不動産価格の高騰が止まりません。「駅を変えれば、町を変えれば何とかなるのでは?」という希望をかなえるべく、中古マンションの価格を可視化してみました。
首都圏1都3県在住のファミリーの中でも中央値に近い「年収800万円世帯」が購入でき、取引件数も多い“ボリュームゾーン”といえる価格帯です。
地図を見ると、不動産価格が上がり切った昨今でも、東京の北側から東側にあたる荒川、江戸川を渡った先であれば、都心15km圏(30〜45分圏)に夢のマイホームを買えることがわかります。副都心(池袋、新宿、渋谷)へのアクセスや沿線の知名度はやや劣るものの、ショッピングモールやホームセンター、大きな公園などがそろっているので、郊外型の暮らしがハマる方であれば、都心周辺よりも居住満足度は高いかもしれません。
筆者の知人に「それぞれの荒川を越えろ」をスローガンにしている不動産屋さんがいますが、「合理的に考えて埼玉」な理由が地図にも表れているような気がします。
他の都市圏ではどうでしょうか(図 2、3)。
大阪では JR 環状線の内側や神戸、京都の中心部に6000万円を超えるエリアもありますが、全体的には3000万円台で買える駅が多くなっています。この地域では年収700万円(手取り530〜560万円)がファミリー世帯の中央値ですが、世帯年収が700万円あれば3500万円(支払月額13〜15万円、年額150〜180万円)ぐらいの家に手が届きます。
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