コラム
地域差ってあるの? 高卒生の「現役進学率」「就職率」を探ってみた:データに隠された真実(3/4 ページ)
2022年度の大学への現役進学率を可視化してみました。高校所在地の都道府県別にまとめましたが、地域差はあるのでしょうか。
図6は、県外の企業に就職する高校卒業生の割合を示しています。県外就職率の全国平均は18.1%と低めですが、首位の佐賀県(21.5%)と最下位の東京都(3.5%)では6倍以上の差がついています。
地方圏では、「地方圏は大都市圏と比べて自分のキャリアに関する選択肢、つまり教育環境や就職機会が限られている」という認識が一般的です。
また、給与水準の高さや娯楽、文化の多さにあこがれて、大都市圏を目指す若者も少なくありません。
鳥取県とっとり元気戦略課が行った「高校生、大学生等の進学、就職等意識調査」(2015 年)によると、県外に進学、就職したいと答えた人の理由としては、
(1)希望する学部学科がない(33.8%)
(2)県内に魅力ある施設がない(15.2%)
(3)県外進学が就職に有利(12.9%)
が上位を占めました。また、公立鳥取環境大学(22年)によると、212件あった就職内定のうち、鳥取県内に本社がある会社からの内定は35件(16.2%)しかありませんでした。
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