コラム
通勤ラッシュ時でも「遅れにくい」路線は? よく遅れる路線の特徴:関東の私鉄沿線格差(1/2 ページ)
国土交通省は、「東京圏の鉄道路線の遅延『見える化』」と題し、遅延証明書の発行状況や遅延の発生原因などをまとめている。通勤ラッシュ時でも「遅れない」路線の特徴は……。
国土交通省は、「東京圏の鉄道路線の遅延『見える化』」と題し、遅延証明書の発行状況や遅延の発生原因、鉄道事業者の遅延対策の取り組みを数値化・地図化・グラフ化でわかりやすく示すようにしている。
2020(令和2)年2月に、2018(平成30)年度の遅延状況が示された。主要な45路線を対象とし、遅延の状態がどの程度であるかを数値で表している。
まずは、主要私鉄でよく遅れる路線を見てみよう。1カ月あたりの遅延証明書平均発行日数で数字を出している。東武鉄道では、伊勢崎線が4.0日、東上線が3.5日である。西武鉄道では、池袋線が11.5日、新宿線が10.3日である。京成電鉄では、京成本線が13.8日となっている。
京王電鉄では、京王線が6.5日である。小田急電鉄では、小田急線(3つの路線すべて)が18.8日だ。
東急は主要路線となる対象路線が多い。東横線は14.6日、目黒線は13.0日、田園都市線が13.3日。
京急電鉄では本線の品川〜横浜間で5.7日、相鉄は相鉄線で4.3日となっている。
では、あまり遅れない路線はどこだろうか?
東武鉄道では、野田線が1.1日。京王電鉄の井の頭線は2.0日。東急の大井町線は2.0日、池上線は3.4日、東急多摩川線は1.7日となっている。
よく遅れる路線は各私鉄の主要路線であり、そのなかでも本数が多く、編成も長い路線で遅れが多く発生していることになる。
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