なぜ給与が上がらないのか? 残念な“ハリボテ経営者”に4つの特徴あり:高賃金化(1/5 ページ)
日本の会社で給与がなかなか上がらない大きな原因は何か。「経営者」「幹部層」「社員」という3つの観点で見ると……。
日本の会社で給与がなかなか上がらない大きな原因の一つとして、「1人1時間あたりの付加価値生産性」が低いことが挙げられます。また、給与を上げるには、まずは会社の収益をアップさせることが必須条件であり、そのためには個々の社員、幹部クラスの人たち、経営者がそれぞれの立場で考え行動し、全社一丸となってこの問題に取り組むことが重要です。
「多くの会社で給与が上がらない原因はどこにあるのか?」をもっと詳細に探るために、「経営者」「幹部層」「社員」という3つの観点で、そこに内包される本質的な問題点を掘り下げていく必要があります。
みなさんにお伝えしておきたいのは、給与が上がらない原因と、そのような状況を生み出している責任は、「経営者」にも「幹部層」にも、そして「社員」にもあるということです。この中でも特に、経営者に大きな問題があると私は考えます。今回の記事では、そんな経営者の問題にフォーカスして見ていきましょう。
社員が必死に働いているにもかかわらず、彼らの給与を上げようとしない(または、上げられない)問題のある経営を続けながら、現状に満足している経営者がいます。少し厳しい言い方かもしれませんが、私はそんな人たちを「ハリボテ経営者」と呼んでいます。「ハリボテ経営者」とは、表向きの言動や言っていることは立派だけれども、実質が伴っていない経営者のことです。
そんな「ハリボテ経営者」の下で働いていても、将来的に社員の給与が上がる(上がり続ける)可能性はかなり低いと言わざるをえません。もしあなたがそんな経営者の会社で働いているとしたら、その会社を辞めて「もっと高給与の会社に転職する」という選択肢もありでしょう。もしかしたら、あなたが辞めることで経営者が目を覚まし、自分自身のあり方を見直すきっかけになるかもしれません。
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