住みたい街ランキング中部版 6年連続で1位を獲得したのは?:LIFULL HOME'Sが調査
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)が「2024年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(中部圏版)」を発表した。中部圏の住みたい街ランキング1位を獲得したのは?
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)が「2024年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(中部圏版)」を発表した。円安や資材価格の高騰など物件価格が上昇トレンドにある中、人々の居住ニーズはどう変化しているのか。
6年連続で1位を獲得したのは?
1位は「岐阜」で6年連続で1位を獲得。圧倒的な支持を集めている。2位は4年連続で「豊橋」(愛知県)だった。3位は「新栄町」(愛知県)で、昨年4位から順位を上げランクイン。一方で「岡崎」(愛知県)は昨年3位から4位となり、順位の入れ替わりが見られた。
1位の岐阜は名古屋まで快速20分でアクセス可能。名古屋市内よりも物価や賃料が安価であるコストパフォーマンスの良さから、中部圏の賃貸ユーザーから強い支持を集めている。駅周辺にはコンパクトに生活利便施設や飲食店などが集積し、生活するための諸条件がバランスよく整っている。
また、大規模な再開発が行われていないため落ち着いた街並みが残り、若年層だけでなくファミリー層からの支持が高いことも人気の要因となっている。
2位の豊橋と4位の岡崎も1位の「岐阜」と同様、名古屋市内よりも賃料水準が安価なこと、また駅周辺の繁華性が高いエリアが広くて生活利便施設が整っているといった要因によって上位にランクインし続けている。
今回3位に浮上した新栄町は、名古屋の中心市街地である「栄」および「久屋大通」に近いにもかかわらず、住宅活用が多いエリア。職住近接型の典型的な成功例として根強い人気と賃貸ニーズを維持し続けている。
中部圏「買って住みたい街」ランキングの1位も「岐阜」となった。岐阜は20年時は6位で、その後21年に4位を獲得するなど徐々に順位を上げ、今回初の1位となった。
前回まで3年連続して1位だった「名古屋」は駅周辺のマンション開発が一段落したこともあり、3位に後退した。
2位は「金山」(愛知県)がランクイン。JR線、名鉄線、名古屋市営地下鉄など7線が乗り入れる中部圏有数のターミナル性の高い駅で、名古屋にも久屋大通にもダイレクトアクセスが可能な交通利便性を有している。
同社は「本格的にコロナ後の社会に移行している状況で人流が活性化。また円安や資材価格高騰の長期化によって物件価格が上昇したことで、前回までは主に『名古屋』を中心とした居住ニーズが高まる一極集中型の状況にあった中部圏が、今回のランキングでは首都圏同様の『居住エリアの郊外化』が発生していると見ることができる」とコメントした。
調査は23年1月1日〜12月31日に、同社の運営する「LIFULL HOME'S」のユーザーを対象に実施。「LIFULL HOME'S」に掲載された 賃貸物件・購入物件のうち、実際の問い合わせ数を駅別に集計した。
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