「長崎マリオットホテル」現地を取材 どんな戦略でお客を集めるのか:国内9番目(2/5 ページ)
JR長崎駅前を中心に、長崎県の再開発が進んでいる。2024年1月には九州初、国内で9番目となるマリオットホテルとして「長崎マリオットホテル」が開業。現地を訪れ、長崎マリオットホテルのビジネス戦略を聞いた。
「グローバル」と「ローカル」の融合がコンセプト
長崎マリオットホテルは、JR九州がオーナーを務め、JR九州ホテルマネジメントが運営を担っている。マリオットホテルと提携した狙いについて、JR九州は「長崎市における100年に一度のまちづくりの中で、選ばれる21世紀の交流都市というビジョン実現のために外資ブランドホテルの機能が必要だと考えた」と説明した。
5カテゴリ13タイプのゲストルームとスイートがあり、エグゼクティブラウンジやカンファレンスルームも備える。「世界品質のナガサキホスピタリティを全てのゲストへ」をミッションに掲げ、ゲストに長崎らしい体験を届けるための仕掛けを多く取り入れているという。
長崎マリオットホテル セールス&マーケティング部の柳孝彬(ユウ・ヒョビン)氏は、「グローバルとローカルの融合を表す『グローカル』をキーワードとして、マリオットホテルの中で最もローカライズしたホテルを目指したいというのが当社の意向です」と話した。
ホテルの外観は客船をイメージしており、館内のインテリアやアートワークは長崎の地形や自然、文化などを反映している。
館内施設には、オールデイダイニングの「Harbella(ハーベラ)」、バーラウンジの「The Azurite(アズライト)」、専門レストランの「Teppanyaki De jima(テッパンヤキデジマ)」「Sushi De jima(スシデジマ)」、スイーツなどを提供する「Grab & Go(グラブ・アンド・ゴー)」がある。
レストランで利用する食材は基本的に6割以上が長崎県産で、長崎市のブランド和牛である「出島ばらいろ」や、長崎にしかない柑橘類の在来品種「ゆうこう」を餌として使用した真鯛などを使ったメニューを提供する。
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