ダイエー跡地に「MEGAドンキ」開業 ドンキ初、精肉の”学校”を併設したワケ(1/2 ページ)
ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルは3月13日、「MEGA ドン・キホーテ成増店」をオープンした。4フロアで構成する売場面積は都内最大級。6階には研修施設「成増ミート研修センター」を併設するなど、ドン・キホーテ初となる取り組みも実施する。
ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルは3月13日、「MEGA ドン・キホーテ成増店」をオープンした。4フロアで構成する売場面積は8590.6平方メートルと都内最大級だ。6階にはドン・キホーテ初となる研修施設「成増ミート研修センター」を併設。同センターで希望者に研修を受けさせ、精肉部門の技術者を育成する狙いがある。
MEGA ドン・キホーテ成増店は、地下3階・地上7階建てで、直営部分は1〜4階となる。地下2〜3階に191台分の立体駐車場のほか、915台分の大型駐輪場を設ける。
1〜2階は、食品や日用品、生活雑貨類を取り扱う。1階では「半額驚安市」と題し、ティファールのフライパンや有田焼の湯呑みといった生活雑貨を安く提供。1つ買うと200円のところ、3つ買うと500円になる「3 itz toc!(ミッツトック)」というコーナーを設置した。
また、約3000アイテムをそろえたペット用品売場を設けた。通常のペット用品売場が30坪程度のところ、63坪と同社のグループ店舗でも最大規模のスペースを確保。ペットの中でも人気が高い、猫に関連した商品を多く取り扱う。
精肉の学校を設置したワケ
2階は食品がメインで、特に精肉コーナーに力を入れている。ブランド銘柄牛の希少部位をオーダーカットする対面販売コーナーや、ホルモンを使用した肉総菜を多数用意した。
また、各店舗の精肉担当者の技術向上のため、6階に「成増ミート研修センター」を併設。同センターでは精肉部門の未経験者に3カ月の研修を実施するが、その際にスライスされた不ぞろいの肉を格安で販売する。
店舗担当者によると、研修センターでは肉の部位の勉強、包丁の扱い方、盛り付け方などを学ぶという。「技術を習得するには時間がかかる。そこを仕組み化することで、計画的にスキルアップすることができる」(店舗担当者)とし、3〜5月の3カ月間で、21人が研修を受ける予定だ。
その他、青果の地場野菜コーナーでは、近郊のJA東京あおばから直接納品を行い、鮮度の良い商品を安く提供する。店内の石窯で焼き上げるピザ専門ブランド「TOROLISTA(トロリスタ)」や、ドン・キホーテの弁当・総菜ブランド「偏愛めし」のコーナーを設置し、さまざまな総菜を専門ショップのような形で展開する。
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