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高級寿司と回転寿司は何が違うのか 同じ魚なのに“味に違い”があるワケ:魚ビジネス(3/4 ページ)
1食何万円もする高級な寿司もあれば、1食1000円以内で済んでしまう回転寿司のような安い寿司もあります。同じ寿司であるのに、なぜここまで差が生じてしまうのでしょうか。
回転寿司の歴史
回転寿司は、私たちが普段の生活の中で、最も魚を手軽に食べられる場所のひとつであり、伸び悩む外食産業の中でも年々伸び続けてきた花形です。
ここでは回転寿司の歴史さぐっていきましょう。
初めての回転寿司が誕生したのは1958年。東大阪市にオープンした「廻る元禄寿司」が、回転寿司1号店と言われています。独特の回る台は、ビール工場のベルトコンベアをヒントに開発されました。
これにより、提供スピードが上がり、高級だった寿司は大衆食としても楽しめるようになりました。
その後、同じく大阪府を拠点に創業したのが「くら寿司」(1977年、堺市)と「スシロー」(1984年、豊中市、当時「すし太郎」)です。栃木県宇都宮市では「廻る元禄寿司」のFC(フランチャイズ)として出発した「元気寿司」が、1990年に商号を変えて始動します。そして、元気寿司は、1993年に海外(ハワイ)にも出店を開始します。
2000年代になると回転寿司大手の全国チェーン化が進んできます。すき家などを運営するゼンショーグループは、2002年から子会社を設置して「はま寿司」を展開。「かっぱ寿司」も2000年前後には大型店舗を展開し始めます。
この頃になると、「1皿100円」というスタイルを取る全国チェーンも多くなりました。さらには、回転寿司の業務効率化の流れが加速化します。今ではお馴染みのタッチパネルによる注文方式は、くら寿司で2002年に登場します。
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