ニュース
同じ魚でも値段が違うのはなぜ? 普通のサバと関サバで10倍ほどの差:魚ビジネス(1/4 ページ)
同じ魚でも値段が違うのはなぜでしょうか。スーパーで売られているサバは、安い時なら1尾400円ほどで買えますが、ブランドサバの「関サバ」ともなれば、1尾4000円以上もしますが、なぜ?
突然ですが、同じ魚でも値段が違うのはなぜでしょうか。
例えば、サバ。スーパーで売られているサバは、安い時なら1尾400円ほどで買えますが、ブランドサバの「関サバ」ともなれば、1尾4000円以上はしてきます。両者には10倍ほどの差がありますが、この差が生まれるのは魚そのものの質に加えて、漁法や扱い方の違いによるところが大きいといえます。
魚という食材は、同じものでも「どういう扱い方をされてきたか」によって品質が変わってきます。そして、その扱い方の中で、まず差が生まれるのは漁法です。具体的に説明していきましょう。
1尾400円ほどで買えるサバの場合、網でつかまえる方法で漁獲されています。大量に獲るため安くできるという側面もありますが、固めて獲る中で魚同士が擦れてしまうため、身が傷みやすくもなります。
また、大量がゆえに、1匹1匹に丁寧な扱いを施すことも難しくなります。魚の締め方は、氷水の魚倉に入れることで行われる野締めが一般的です。
それでも、日本の魚の扱い方は世界的に見ればかなり丁寧で、すぐに流通されればまったく問題ない鮮度で美味しくいただくことができます。しかし、次に述べる関サバと比較をするなら、その差は歴然です。特に、魚の扱いによって鮮度が落ちる早さが変わりますので、時間が経ってからの差は大きなものとなります。
関連記事
- 高級寿司と回転寿司は何が違うのか 同じ魚なのに“味に違い”があるワケ
1食何万円もする高級な寿司もあれば、1食1000円以内で済んでしまう回転寿司のような安い寿司もあります。同じ寿司であるのに、なぜここまで差が生じてしまうのでしょうか。 - 「有名チェーン店」が店を出す駅、出さない駅を可視化してみた
駅のまわりにどんなカフェチェーンがあるのか。「路線図風に表したらわかりやすいかも」と思い、可視化してみました。 - “売れない魚”の寿司が、なぜ20年も売れ続けているのか
魚のサイズが小さかったり、見た目が悪かったり――。さまざまな理由で市場に出荷されない「未利用魚」を積極的に仕入れ、宅配寿司のネタにしているところがある。しかも、20年も売れ続けていて……。 - バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。 - 大塚「おにぎり ぼんご」はなぜ人気なのか 休日は6時間待ち
JR大塚駅の北口から徒歩2分、老若男女から熱烈な支持を得る、おにぎり専門店「ぼんご」。平日は2時間以上、土曜や祝日は6時間ほどの待ち時間が発生する。何が人々をここまで魅了するのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.