自動車記事を書く時の3つのポイント:池田直渡「週刊モータージャーナル」(1/6 ページ)
今回のお題は「自動車記事の書き方」。批判をする時は真剣な愛か怒りを持ってすべし。面白がってやらない。自分を立てるために書かない。そういう大方針の上に、一応の手順というのがある。基本形としては、自分がクルマの試乗に行く時の時系列を順に文字化していけばいい。
今回の編集部からのお題は「自動車記事の書き方」だそうだ。普段筆者はひとりで勝手にテーマを決めて書いているが、まれに編集部からテーマ設定が飛んでくることがある。このお題が面白いのかどうかはさておき、筆者からは出ない発想なのは確かだ。書けと言われれば書けないこともないので書いてみる。要は、“自動車記事はこう書け”みたいな烏滸がましいことを書くにつけて、あくまでも編集部の依頼であると言い訳しておきたいのだ。
実は結論は簡単で、「面白けりゃなんでもいいよ」ということ。身もフタもないけれど、一番大事なのは面白いことだ。ただし制限がないわけではない。それは自分の書き手としての有り様である。例えば筆者は基本ゴシップは書かない。というか書きたくない。ゲスいのは嫌なのだ。
批判をする時は真剣な愛か怒りをもってすべし。面白がってやらない。自分を立てるために書かない。それは筆者にとって最も重要なことだ。そしてたぶん大事なことは人によって違う。違うだろうけれど、文章を書くなんてもうからない仕事を、意に染まない形でやる必要はないと思う。
で、そういう大方針の下に、「面白けりゃなんでもいいよ」が大事とだけ言っても、それでは編集部からの依頼に答えたことにならないので、現場のノウハウとして、原稿を書く上での、一応の手順というのを説明してみよう。基本形としては、自分がクルマの試乗に行く時の時系列を順に文字化していけばいい。
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