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洋服サブスク「エアクロ」が、大きな物流拠点を構えた理由会員は100万人(2/5 ページ)

100万人の会員がいる女性向けの月額制ファッションレンタルサービス「エアークローゼット」。事業を提供するエアークローゼット社は、循環型物流プラットフォームをリリース。レンタルを前提とした物流サービスで、「配送・返送・メンテナンス・在庫管理」を一気通貫で他社に提供するという。事業拡大の狙いを取材した。

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「返却」や「クリーニング」も可能な物流サービス

 エアークローゼット社が提供するファッションサブスク「エアークローゼット」は、プロのスタイリストが選んだ洋服を毎月3着、または5着レンタルできるサービスだ。プランは3つあって、ライト(月に1回3着)は月額7800円、レギュラー(1回3着を何度でも)は1万800円、ライトプラス(月に1回5着)は1万3800円となっている。洋服を楽しんだらクリーニング不要で返却でき、気に入った洋服は割引価格で買い取ることもできる。


プランはライト(月額7800円)、レギュラー(1万800円)、ライトプラス(1万3800円)の3つで、返却期限はない

AC-PORTは、レンタルを前提とした循環型物流機能となる(図の右側を参照)

 同社は、創業当初から自社の物流チームとエンジニアを中心としたテックチームが、「循環型物流」に特化した機能を一から開発してきた。現在は「商品の返却」を前提とした倉庫管理システム「airCloset Bridge(エアークローゼット・ブリッジ)」を運用し、商品はRFID(電波を用いてICタグの情報を非接触で読み書きするシステム)を使って個品管理を実施。返却された商品を検品・クリーニング・メンテナンスする専用施設も持ち、ノウハウをためてきた。


24年7月の倉庫の拡張移転により、関連施設の一体化に近づく(フェーズ4の状態)

 現状はノウハウ不足やサイズ感の課題があり、倉庫・クリーニング施設・メンテナンス施設の一体化は実現していないが、24年7月の倉庫の拡張移転により物流機能を集約する動きを本格化、最終的に一体化を目指す。

 「倉庫の拡張移転により、輸送効率が格段に上がります。加えて、AC-PORTを他社にも展開していくことで、ニーズが増している循環型物流へ貢献し、ファッションレンタルの文化を広げていきたいと考えています」

 他社への提供内容は、ファッションレンタルサービスの物流業務以外に、ファッション以外のレンタルビジネスの物流業務、レンタルに限らないファッションビジネスにおける返品再生業務、さらにクリーニング・メンテナンスなど個別業務も想定している。

 すでに、総合フォーマルウェアのレンタル事業「東京ソワールレンタルドレス」を提供する東京ソワール社(東京都中央区)とアウトドア用品メーカーとの協業が確定している。

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