ドンキ、どんな肩でもズレにくいリュックが大ヒット 担当者が着目したランドセルの機能とは?(2/2 ページ)
ドン・キホーテの新商品「肩ピタリュック」が好調だ。3月13日にオープンした「MEGA ドン・キホーテ成増店」(東京都板橋区)で先行販売したところ、販売数量は同じ価格帯の商品の約200%という数字を記録した。
どんな体形の肩でもずれにくいワケ
開発のきっかけについて、商品開発担当者は「社員へ既存のリュックに対する悩みを聞いたところ『歩いているとズレ落ちる』という声が多く聞かれました。これは体形に関係なく、リュックに共通する悩みではないかと考えたのです」と振り返る。
体形に関係なくずれにくくするには、どうすればいいのか。ヒントとなったのが、カバンメーカーの展示会で見たランドセルだった。「ランドセルには、本体と肩ベルトをつなぐ『背カン』というパーツが使われています。この『背カン』が肩幅を調整し、体形に合わせる役割を果たしているのです」(同社担当者)
ランドセルは6年間使用する。1年生の小さい肩にも、6年生の成長した肩にも合わせられる仕組みを応用すれば、大人向けのずれにくいリュックができるのではないか。その場ですぐメーカーに相談し、開発に着手したという。
肩ピタリュックは、背カンによりショルダーが左右に動くことでそれぞれの体形にフィットし、従来のリュックにはない「ずれにくさ」を実現している。開発時に一番苦労したのは、リュック本体とショルダーをつなぐ背カンがスムーズに動くことと、強度・耐久性を両立させることだったという。また、ずれにくさだけでなく背負った時のフィット感を良くするため、ショルダー部分の形状と素材にこだわったそうだ。
先行販売での好調を受け、全国の店舗で積極的に展開していく予定だ。今後の商品展開について、男女兼用で普段使いできるタイプを検討しているという。
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