原宿店では行列も 元祖厚底シューズの「HOKA」、人気の理由は?:3つの特徴(2/5 ページ)
分厚いミッドソールで知られる「HOKA(ホカ)」。2009年にフランスで誕生し、17年に日本に本格進出した。24年2月にオープンした国内最大の直営店「HOKA Harajuku」は行列ができる人気ぶりだという。どんな点が支持されているのか。
HOKAのDNAである「3つの特徴」
09年に山が連なるフランス南東部で誕生したHOKAは、山道や下り坂でもケガなく快適に走れるようなパフォーマンスランニングシューズをコンセプトにしている。同ブランドが強みとしているのが、以下3つの特徴だ。
(1)クッション性の高いミッドソール
従来のランニングシューズと比較して、非常にボリュームのあるミッドソールながら軽量で、衝撃吸収性にすぐれている。
(2)アクティブフットフレーム
足全体を包み込むフットフレームで、足とシューズの一体感を増している。踏み込んだときの縦横の揺れやズレを防ぎ、高い安定性を保つ。
(3)メタロッカー
スムーズな足運びを促すために、かかとからつま先までの高低差(ドロップ)を小さくして、つま先とかかと部分を滑らかに削ぎ落とした独特のソール形状をしている。車輪のようなローリング運動を導くことで、自然な体重移動を実現している。
「HOKAが誕生した当時は、ミッドソールが薄くドロップが小さい素足感覚で走れるベアフットシューズが主流でした。そんな時代に、厚底のミッドソールを特徴とするHOKAは異端だったかなと。近年は厚底のランニングシューズが一般的になっていて、ゲームチェンジャーのような存在だと思います」
独自の強みが誕生した背景を聞くと、技術的なことは非公開としつつ、ランナーたちの声を真摯(しんし)に聞いて商品に反映していると藤井氏。
「足を酷使するトップアスリートの方の声を多く聞き、走りやすく、疲れにくい、足にやさしいシューズを追い求めてきました。そういった点が、製品への信頼や満足度につながっていると思います」
現在は、レース、ロード、トレイル、ハイキング、ライフスタイルなど、カテゴリーごとに製品を展開しており、ランナーのみならず、日常的な外出に履く人も多い。ビジネスシーンで履く人も増えているそうだ。
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