ニュース
モノレールとロープウエーのハイブリッド 異色の乗り物「スカイレール」が4月末で終了(1/3 ページ)
JR山陽線の瀬野駅の前と高台にある住宅団地を結ぶ新交通システム「スカイレール」が4月30日で運行を終了する。
JR山陽線の瀬野駅(広島市安芸区)の前と高台にある住宅団地を結ぶ新交通システム「スカイレール」が4月30日で運行を終了する。懸垂式のモノレールとロープウエーを組み合わせたような乗り物で国内唯一。「スカイレールタウンみどり坂」の住民の足としてだけでなく、独特の乗り心地から、鉄道ファンからも人気があった。しかし、赤字が続いた上、独自規格のため設備維持、更新にコストがかかることなどから、廃止が決まった。
瀬野駅に隣接するみどり口駅から、みどり中央駅までの1.3キロを約6分で結び、途中にみどり中街駅がある。高低差は約200メートルもあり、カーブも急だ。時刻表にも「新交通」としてしっかり掲載されており、7〜15分ごとの運行で、運賃は大人170円、小児90円と記載されている。
平成10年に運行開始。神戸製鋼所と三菱重工業が開発したシステム。ほかのニュータウンやテーマパークなどでの採用を目指したが、普及しなかった。
みどり口から山の上にあるみどり中央を目指してみよう。ゴンドラは座席が8席。つり革もついていて定員は25人だが、駅の説明板には37人まで乗れると書いてあった。
関連記事
- 次の「新幹線」はどこか 計画をまとめると“本命”が見えてきた?
西九州新幹線開業、北陸新幹線敦賀延伸の開業時期が近づいている。そこで今回は、新幹線基本計画路線の現在の動きをまとめてみた。新幹線の構想は各県にあるが、計画は「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」として告示されている。これと費用便益比、各地のロビー活動の現状などから、今後を占ってみたい。 - 利用されない指定席券売機 やっぱり「駅の窓口廃止」は間違っている
インターネット予約のおかげで、新幹線の移動はとても便利になった。交通系ICカードと予約情報をひも付ければきっぷは不要。しかし便利なのは移動が新幹線で完結する場合だけで、在来線を乗り継いだり、一筆書き経路では窓口がないとお手上げだ。ところがその窓口が激減している。
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.