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所沢駅前に巨大商業施設が出現、そこは昔「電車の工場」だった杉山淳一の「週刊鉄道経済」(4/6 ページ)

2024年9月、西武線所沢駅西口から徒歩3分の場所に大型商業施設「エミテラス所沢」が誕生する。敷地面積はベルーナドームの約8割、延べ床面積はイオンモール幕張新都心とほぼ同じ。地上7階建てで142店舗が入居する。この用地の歴史をさかのぼり、鉄道用地開発について考えてみたい。

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 工場移転をきっかけに、所沢市で街づくりの検討が始まり、用途地域の変更、都市計画道路の策定、土地区画整理事業が動き出した。2012年からまちづくり協議会が立ち上がり、2015年に土地区画整理事業の事業計画認可、2016年に再開発事業の事業計画認可という手順を経て、街区ごとの取り組みが進んでいる。「エミテラス所沢」は「所沢駅西口開発計画」として2022年に事業が公開され、起工式が行われた。

 「エミテラス所沢」は、かつてここにあった所沢車両工場の思い出を残す取り組みでもある。所沢駅から工場敷地内へ敷設されていた線路は撤去されてしまったけれども、改めてレールを設置して、この地区のシンボルとして歴史を伝えていくという。館内には新2000系の電車の運転シミュレーターを設置する。実際に鉄道員養成所の訓練で使用していたシミュレーターの一部とのこと。


建設中のエミテラス所沢(出典:西武リアルティソリューションズ、「エミテラス所沢」のプレスリリース

所沢車両工場で製造された新2000系(出典:西武リアルティソリューションズ、「エミテラス所沢」のプレスリリース

ホンモノの訓練用シミュレーターを設置(出典:西武リアルティソリューションズ、「エミテラス所沢」のプレスリリース

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