2015年7月27日以前の記事
検索
インタビュー

「わらびもち専門店」が海外でも好調 行列ができる秘密は?甘味処鎌倉(4/5 ページ)

2019年に1号店の「弥彦神社店」が新潟県弥彦村にオープンし、今では全国に50店舗以上を展開している、わらびもち専門店の「甘味処鎌倉」。2024年1月には香港とシンガポールに出店し、いずれもオープン直後は200人以上の行列ができたという。どのように海外で人気店をつくっているのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

シンガポールは計画値の250%、反響の理由

 そうしたクオリティーの追求もあり、オープン前から一定の反響が得られる手応えがあったという。実際、香港もシンガポールも行列ができる繁盛ぶりだった。特にシンガポールは反響が大きく、これまでの売り上げは想定の約250%にのぼるそうだ。


オープン直後の「香港 Hysan Place店」の様子

「シンガポール One Holland Village店」は、香港よりも反響が大きかった

 「香港のフランチャイジーは、現地で数十の大型レストランを運営している企業、シンガポールはオーナー自身には飲食店の経験がないものの、広い人脈を駆使して強力なチームをつくって運営しています。どちらもオーナーの熱量が高く、『この味を広めたい』という思いで取り組んでくれたことが好調の理由だと思います」


香港やシンガポールでは「もち」は誰もが知っており、「わらびもち」の知名度もそこそこ高いようだ

 「香港もシンガポールも、わらびもちを食べたことがある人がわりといるのですが、知っているわらびもちの食感や味をいい意味で裏切っているようです。食べ始めはもちもちとした弾力があり、あるタイミングで溶けていく食感を狙っていて、それがインパクトになるようです」

 抹茶や黒糖、コーヒー、いちごといった材料も原価が高い厳選した素材を使っており、味のクオリティーを総合的に高めているそうだ。

 特に人気なのはテークアウト用のわらびもちとわらびもちドリンクで、6:4でテークアウト用のわらびもちが売れているとのこと。わらびもちドリンクは抹茶が一番人気となる。

 オープンから3カ月ほどが経過した現在、香港もシンガポールも好調な状態が続いている。香港は駅前で行列をつくれないため整理券で対応、シンガポールは多いときで300人ほどが並ぶという。リピーターも少なからずいるようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る