インタビュー
ローソンの「韓国コスメ」がバカ売れ 7カ月で200万個も売れた「4つ」の秘密:緊急購買から「目的買い」へ(3/5 ページ)
ローソンが2023年3月末に発売した新化粧品ブランド「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」が、Z世代に売れている。人気の秘密を取材したところ……。
緊急購買から「目的買い」へ
ローソンが韓国コスメを発売した背景には、「若年層の来店」を促したい狙いがある。ローソンに限った話ではなく、コンビニの主な顧客層は30〜50代で、エリアによっては高齢者が多い店舗もあるという。
加えて、コンビニの化粧品といえば「急に外泊予定ができた」「化粧品を自宅に忘れてきた」といったタイミングでの「緊急購買」が目立ち、「この化粧品が欲しいから」という「目的買い」の人は少なかった。
「化粧品を購入する層も働く30〜50代がメインで、なかなかZ世代に手に取ってもらう機会がありませんでした。若年層の来店を促し、年齢を重ねても長く使ってもらえる化粧品を開発したいと考え、韓国コスメに着目しました」
コロナ禍で日本のコスメ市場は縮小傾向だが、韓国コスメ市場は顕著に成長している。化粧品の輸入先(金額ベース、日本化粧品工業会調べ)を見ると、2022年に韓国が初めてフランスを抜いて首位になり、775億円にのぼった。
ローソンとロムアンドの交渉が始まったのは、2022年6月ごろ。「ぜひやりましょう」とすぐに話がまとまり、製品を発売したのは2023年3月末。半年ほどの開発期間で初回のラインアップ25品を発売した。
「日本のコスメブランドの場合、開発期間に1年以上かかることが多いのですが、韓国ブランドは動きが早い傾向があります。少ないロット数で作れたり、インフルエンサーとのコラボ商品が多数販売されていたり、開発の間口が広い印象もありますね」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
サントリー「VARON」 が30億円を突破 中高年男性になぜ選ばれるのか
サントリーウエルネスのメンズスキンケア「VARON(ヴァロン)」が好調だ。2022年3月に発売し、初年度の売上は10億円、翌23年は30億円を突破した。なぜスキンケア未経験のミドル・シニア男性に選ばれるのか。
「丸亀製麺のカナダ1号店」がいきなり大繁盛! 全店2位の裏側で何をしているのか
丸亀製麺のカナダ1号店がバンクーバーにオープンした。初日は長い行列ができる盛況ぶりで、予想の3倍となる1218杯を販売したという。どのようにして、初出店の地で繁盛店を作り上げているのか。

