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「ここは日本なのか」 サンリオピューロランド運営の社長、インバウンド殺到の”いま”を語る(2/2 ページ)

サンリオエンターテイメントの小巻亜矢社長は、5月16日に東京都内で行われた講演で、サンリオピューロランドの盛況ぶりを語った。

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各国の事情に合わせ、多様な対応を

 サンリオピューロランドでは増加する訪日客への対応として、公式Webサイトの多言語対応や、海外向けのSNS発信力強化といった施策に取り組む。

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公式ホームページの多言語対応

 成功を収めているようにも思われるが、小巻社長は各国の事情に合わせた施策について「もっとできることがたくさんある」と意気込みを見せた。韓国向けであれば、現地のクリエイティブに合わせたビジュアル広告やインフルエンサーの呼び込みなど、各国の志向にあわせたプロモーションの多様化を今後の施策の例として挙げる。

 同社が大分県で運営するハーモニーランドについても、訪日客がより来場しやすくなるよう、アクセスルートの設計などを検討している。九州全体が海外から注目を集める近年の状況を踏まえ、特に地理的に近いアジア圏からの顧客をターゲットに取り組むという。

 ハラール、ヴィーガン対応といった食事面でのサポートについても、売れ行きが見込めるわけではないものの、「経費の面ではなく、プロモーションの一環として捉えるべきだ」と前向きだ。

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施設内の多言語対応やプラントベースのメニューも推進する

 「『インバウンド』『アジア』と一言で言っても、各国で事情は全く異なる。国別、客層などに合わせ、パーソナライズしたコンテンツ設計が必要だ。優先順位を見極めて対応していきたい」(小巻社長)

【編集履歴:2024年5月22日午後4時13分 サンリオエンターテイメントへの追加取材により、本文を一部変更しました】



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