昨今BPaaS(Business Process as a Service)と呼ばれるビジネスモデルが広がってきている。BPaaSとは、BPO(Business Process Outsourcing)とSaaS(Software as a Service)の造語であり、クラウド上のシステム(SaaS)を提供するだけでなく、業務プロセスそのものもアウトソーシング(BPO)する形態のことをいう。
BPaaSのニーズはどれくらいなのか、カスタマーサクセスソリューションを提供するアディッシュ(東京都品川区)が調査を実施した。
3割以上がSaaSを導入も「活用できていない」
SaaSについて、「とても良く活用できている」「活用できている」と回答した人は合わせて44.6%だった。一方で「あまり活用できていない」「活用できていない」とした人は34.2%と3割を占める結果となった。
BPaaSの認知度はどれくらいか。「よく知っている」とした人は21.0%、「知っている」とした人は25.3%だった。合わせて46.3%と、認知度は半数に満たない結果となった。
BpaaSを「知っている」とした人のうち、BPaaSを「導入したい」と回答した人は合わせて67.8%と7割近くに上り、導入意欲は高いと分かった。また「既に導入している」とした人は11.1%と一定数いることも明らかとなった。
調査は2024年3月25〜26日にインターネットで実施。企業においてSaaS選定に携わった439人から回答を得た。
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