「やっぱりステーキ」海外での勝算は? “牛肉大国”でも行列ができるワケ:オーストラリアで人気(3/5 ページ)
2015年に沖縄で創業し、大衆ステーキチェーンとして全国的に拡大している「やっぱりステーキ」。ここ数年、海外での出店を加速させているが、現地の状況は?
アジア系の顧客が多く、好調のオーストラリア
ネパールとは状況が異なり、“牛肉大国”オーストラリアの2店舗は好調を維持しているという。同国では、2023年8月に「シドニー リージェントプレイス店」、12月に「ブリスベン マウントグラバット店」をオープンした。
「現地企業から出店の申し出があってフランチャイズで進出したのですが、牛肉の仕入れルートを広げたい狙いがあります。日本で提供しているのは米国産がメインですが、一部オーストラリア産を使用することもあります」
オーストラリアのフランチャイジーは飲食業の実績がなかったため、日本のスタッフがしばらく現地に滞在して、食材の仕入れや店舗設計、オペレーションまで徹底的にサポートしたそうだ。
メニューは日本同様に牛肉のステーキがメインだが、現地のニーズを汲(く)んでヴィーガンメニューやカレーを用意している。人気のメニュー(2024年2〜4月の集計)は以下のとおり。
1位:「Yappari Steak(やっぱりステーキ) 200g」30.9ドル(約3220円)
2位:「Yappari Steak(やっぱりステーキ)150g」24.9ドル(約2590円)
3位:「Chips(サイドメニューのポテトフライ)」3.9ドル(約300円)
「日本同様にやっぱりステーキが人気で、サラダ・スープ・ご飯が付いたセットで販売しています。ただ、こちらではポテトフライをご飯代わりに食べる方が多く、注文が多くなっています。アジア系の方が多く住むエリアということもあって、アジア系のお客さまが家族で来られるケースが目立ちます」
オーストラリアの2店舗では、オープンから好調の状態が続く。1日の来客数は平均250〜260人ほどで、客単価は約35ドル(約3640円)と日本の倍以上だ。赤塚氏は「単純に物価の違いだけでなく、サイドオーダーの受注率が高いことに起因する。日本よりもドリンクやサイドのオーダー率は明らかに高い」と説明した。
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