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びっくりドンキー、完食イベント参加者が65万人に増加 「残してはダメ」ではないアプローチとは?(2/3 ページ)
ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」が、完食応援イベントに注力している。どういった工夫をしているのか、運営会社の担当者に聞いた。
表彰状を7種類用意
子どもが積極的に何度もチャレンジしたくなるような工夫もしている。例えば、表彰状は全部で7種類用意しており、ランダムで渡す。担当者は「コンプリートした! と喜ぶお子さまもいらっしゃいます」と説明する。
3回目の来店時にデザートをプレゼントしたり、何種類も表彰状を用意したりしているのは、来店動機につながる取り組みといえるだろう。
もぐチャレ!!に参加する子どもはどのくらいいるのか。1店舗当たり1カ月の平均参加人数は約160人で、デザートの提供数は約40食だという。参加人数が最も多い店舗だと、1カ月の参加人数は約1000人となる。
食品ロス削減の効果はどのくらいあるのか。もぐチャレ!!だけの成果を厳密に測るのは難しいものの、確かな手ごたえを感じているという。
びっくりドンキーの看板メニューに、ハンバーグディッシュがある。ご飯、ハンバーグ、サラダで構成されており、サラダの上にはミニトマト(約10グラム)が乗っている。もし、もぐチャレ!!参加者のうち半数がミニトマトが苦手だと仮定すると、ミニトマトを残さないことで年間約3トンの食品ロス削減につながる。
もぐチャレ!!を始める前は、1店舗から1日約50キロの生ごみが排出されていた。現在、ごみの排出量は1日当たり20〜30キロに抑えられている。生ごみが減ったのは、もぐチャレ!!だけでなく、食べ残しを持ち帰る容器を配布したり、サラダやフライドポテトなどを小さいサイズで選べるようにしたりした結果である。
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