「すぐに辞めたけど良い会社」ランキング トップ20社の傾向は?:退職者が選ぶ(2/5 ページ)
新入社員の退職代行サービスの利用増が話題となっている。超短期での退職が増えることは問題だが、自身にあった会社を「選ぶ」ことは大切なこと。3年未満に退職した人に、その会社を評価してもらったところ……。
徹底的な理念の浸透による満足度の向上
1位にランクインしたのは「アマゾン ウェブ サービス ジャパン」で、早期退職者からの総合評価が4.23と非常に高い結果となりました。クチコミからは、社員の在籍期間に関わらず「OLP(Our Leadership Principles)」というワードが随所に並びました。OLPとは「チームを持つマネージャーであるかどうかにかかわらず、全員がリーダーである」という考えに基づいてつくられた行動指針で、理念が全社に浸透していることがうかがえました。
OLPに沿って採用も行われているようで、こうした理念浸透の徹底が入社後のミスマッチを減らし、社員の相互尊重を高めていることが見受けられました。
「OLPが重んじられていて、採用においてもカルチャーフィットが重視されている。全員がリーダーであるという考えのもと、自発的な行動が求められ、やりたいことはある程度自由にやらせてくれる文化がある」(技術統括本部、在籍3年未満、男性、アマゾン ウェブ サービス ジャパン)
「風通しは非常によく、年次に関係なく気軽に話せる環境がある。優しくて協力的な同僚が多く、分からないことがあれば相談にのってくれる。企業文化としてOLPが浸透しており、360度評価のときもOLPに沿った評価が行われる」(クラウドサポートエンジニア、在籍3年未満、男性、アマゾン ウェブ サービス ジャパン)
「OLPを中心とした意思決定や業務を行う。それに対する評価もOLPを基準とする。また、入社時点でOLPを持った人材を確保しているため、仕事を進める上で根本的な考え方に相違を感じた場面がほとんどなかった」(営業、在籍3年未満、女性、アマゾン ウェブ サービス ジャパン)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
「ゆるブラック企業」の逆は、どのような特徴があるの? データで見えてきた上位30社
「成長と働きやすさ」を感じる会社は、どのような特徴があるのでしょうか。転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」に寄せられた投稿を見ると……。
「転職で年収アップするには〇〇」という言葉は、本当か嘘か
「給与が上がらない」「物価が上がって生活が苦しい」といった理由で、転職を考えている人もいるはず。「年収アップの転職を考えるのなら、〇〇」といった文言を目にすることがあるが、これは本当なのか。膨大なデータを分析したところ……。

