銀座でなんと3時間待ち! 「アサヒスーパードライ」の新しい店と若者の関係:火曜日に「へえ」な話(3/4 ページ)
1987年に登場した、アサヒビールの「スーパードライ」は今年37歳になる。いわゆるロングセラー商品であるが、会社はある課題を感じている。それは世代交代だ。若い人に飲んでもらうために、どのような取り組みをしているのかというと……。
ゴーライドを体験するために、3時間待ち
工場で人気に火がついたのであれば、銀座のコンセプトショップに設置しても盛り上がるのではないか。スーパードライの世界感を体験し、よりその世界に没入するための打ち手として導入した。
店に入ると、まず2階に上がってゴーライドを体験する(飲食のみも可能)。座席は8席あって、4Kの大画面スクリーンから映像が流れてくるといった仕組みだ。体験時間は5分ほど。映像に合わせて風が吹いたり、揺れたり、間近で音が鳴ったり。没入感を味わいながら、ビールの作業工程を五感で楽しめるようにしている。
1階はビールを楽しむスペースになっていて、自分でビールを注ぐ「マイスター体験」や、機械でビールの泡に文字や画像を描く「泡アート」を用意。地下1階はタイアップエリアとなっていて、4〜5月は人気ロックバンド「ONE OK ROCK」、6〜7月は「Spotify」の最新の話題曲を集めた人気プレイリスト「J-Rock ON!!」とタイアップして、オリジナルグッズなどを販売している
冒頭で紹介したように、コンセプトショップには想定以上の人が詰めかけているわけだが、オペレーションはうまくいっているのだろうか。GW中にオープンしたこともあって、多くの人が押し寄せることに。ゴーライドを体験するために、3時間待ち――。そんな日もあって、運営の担当者は「さすがにマズい」と感じて、急きょ整理券を用意することに。
その後も、平日の夜に行列ができることがしばしば。週末は入場制限を設けるほどの事態になっているのだ。
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