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スノーピーク、7月9日をもって上場廃止 海外展開やM&Aを加速
スノーピークは6月19日、同日開催の臨時株主総会において、株式併合や定款の一部変更などの議案を可決したと発表した。7月9日をもって上場廃止となる。
スノーピークは6月19日、同日開催の臨時株主総会において、株式併合や定款の一部変更などの議案を可決したと発表した。これにより、7月9日をもって上場廃止となる。
同社はキャンプ用品を中心としたアウトドア製品、アパレル製品などの開発、製造、販売を手掛けている。コロナ禍において、アウトドアやキャンプが密集を避けたレジャーとして人気となったのを追い風に、事業を拡大してきた。
しかし、外出自粛ムードが落ち着いたことで、アウトドアやキャンプ以外の旅行需要が復活。2023年度売上高は約257億円(前年比16.4%減)と落ち込んだ。営業利益は74.3%減の約9億円、最終利益は99.9%以上減少し、わずか100万円となっていた。
上場廃止後も、引き続き山井太氏が社長を務める。アウトドア文化が根付いている米国や欧州などに加え、中国を中心としたアジアに進出する方針だ。また、アウトドア以外のビジネス領域を拡大するため、M&Aなども積極的に取り組むとしている。
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