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しまむらのスリッパは「ありふれていた」のに、なぜ100万足を突破したのかみるみる売れた(5/5 ページ)

しまむらがPB商品として発売している「FIBER DRY(ファイバードライ)さらっとドライスリッパ」が、100万足の販売を達成した。発売直後は泣かず飛ばずだったのに、なぜ好調なのか。

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再びの「日本一」を目指す

 スリッパの売れ行きに手応えを感じているしまむらでは、今後も市場調査やモニタリングを通じてニーズを拾い上げ、改善を重ねていく方針だ。

 「どんどん満足度を高めていき、スリッパ市場のシェア1位を取り戻したいですね。『スリッパといえば、しまむら』と言っていただけるような商品に育てていきたいです」(柳澤氏)


市場シェア1位を目指して、さらなる改善に取り組むという(筆者撮影)

 日本一のスリッパを目指すにあたり、悩んでいるのは「価格」だという。

 「円安が進み、物価の上昇が止まらない現状を踏まえると、来期の販売価格は非常に悩みます。せっかくリピーターが獲得できているなかで価値が下がってしまうと、今後の売り上げ増につながりません。改善を重ねつつもスタンダードタイプの価格は据え置きとしてきましたが、今後どうしていくか慎重に検討しています」(柳澤氏)

 しまむらでは、春夏向けのスリッパとして「FIBER DRYさらっとドライスリッパ」、秋冬向けとして「FIBER HEAT(ファイバーヒート)あったかスリッパ」を季節で切り替えて展開している。秋冬向けのスリッパも毎年およそ10万足ずつ販売数が伸びていて、2024年は90万〜100万足の販売見込みだという。

 しまむらのスリッパは、どうなるのか。さらなる進化に要注目だ。

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