GPT-4oは無料でどこまで使える? 検証して分かったこと:その悩み、生成AIが解決(2/2 ページ)
2024年5月に登場したGPT-4oは、無料プランのユーザーにも回数などの制限つきで開放された。無料でどこまでできるのか、あらためて整理する。
ピンポイント利用や「再挑戦」ユーザーに恩恵
現在の会話がGPT-4oとGPT-3.5のどちらで行われているかについては、回答右下の「モデルを変更する」アイコンから確認できる。ここをクリックすると表示されるドロップダウンリストから「GPT-3.5」を選ぶことで、GPT-4oで出力済みの回答をGPT-3.5で書き換えることも可能だ。
この仕様を利用して、指示内容によってGPT-3.5とGPT-4oを切り替えることで制限を引き延ばすことはできないかと考えたくなるが、最初に出力されたGPT-4oの出力も10回の内にカウントされるため、残念ながら切り替えたところであまり意味はない。
つまり、制限を引き延ばすような裏技的なことはできず、無料で使うのであれば、与えられた「4.5時間ごとに10回」の制限内でやりくりするしかないということだ。試行錯誤しながら出力を行ったり、1日に複数の作業で利用したりする場合、この範囲内で済ませるのは難しいかもしれない。
AI活用の大きな目的の一つは効率化だ。作業の途中でモデルの精度が下がったり、ファイルアップロードなどの機能が使えなくなったりして効率が落ちるようでは元も子もない。作業中に制限がかかるようになったら、素直に有料アカウントへの切り替えをすることをおすすめしたい。
一方で、もともとChatGPTの利用頻度が低く、ピンポイントで使えれば構わないというユーザーや、他のAIサービスと併用しながら使っているというケースであれば、無料の範囲内で十分に活用できるはずだ。
そして、過去にChatGPTを試して思うような結果が得られずに断念した人が、改めて活用の可能性を模索するにもよいチャンスかもしれない。生成AIを活用するうえで重要になる「試行錯誤して自分に合った使い方を見つける」という最初のプロセスを、たとえ制限つきでも最新モデルを無料で使えるメリットは大きいはずだ。
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