ビール列車があるのに、なぜ「京急蒲タコハイ駅」は非難された? 現地で聞いた「何が悪かったのか」の声:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
「京急蒲タコハイ駅」イベントが、NPO法人からの指摘を受けて一部実施内容を縮小することになった。問題点はどこにあるのか。現地を取材して見えてきたこととは。
京急蒲タコハイ駅イベントに参加してみた
筆者が京急蒲タコハイ駅イベントに参加したのは、6月9日の午後5時頃だ。
まず、京急蒲田駅の京急蒲タコハイ駅酒場を訪問した。駅でのイベントは午後1〜7時に開催されている。
3階2番線ホームに設けられた受付には、長い列ができていた。列には若い人のグループもあれば、カップル、熟年の夫婦、ママたちの集まり、インバウンドとおぼしき外国人も見受けられた。女性1人で飲みに来ている人もいた。
2番線ホームは電車が発着していたわけでなく、停車している車両が酒場の座席として利用されていた。
ASKと主婦連からクレームが入ったからか、列に並んでいる時に、アンケートにチェックを入れるように求められた。その中には、「あなたは20歳未満ですか」「あなたは妊娠していませんか」などといった設問もあり、「いい歳の男(筆者)を、見たら分かるだろう」と苦笑せざるを得ない項目もあった。それだけ現場は、ピリピリしていた。
20分ほど並んで、300円でタコハイ1杯と餃子2個がセットで楽しめるチケットを買い、会場に入った。タコハイも餃子もまたも長い列。タコハイを確保するのに10分、餃子は30分ほどかかった。餃子は鉄板で焼いてアツアツを提供するので、一度提供分が売れてしまうと焼くのに時間がかかるのだ。
やっとワンセットのタコハイと餃子を確保して、飲食する頃にはくたくたになってしまった。サービスで「南アルプス天然水」も付いてきた。そうこうしているうちに、田中みな美さんの「みなさん、お疲れさまでした。ハイ、タコハイ」といった30秒ほどの場内アナウンスが流れてきたと記憶している。
実際に参加した感想としては、並んでいる時間がやたら長く、おかわりしようにも「またあの行列か」と思ってしまう。そのため、泥酔する前に帰りたくなった。筆者が見た範囲では、いわゆる「酔っぱらい」はいなかった。
たいへんな活況で、京急の広報によれば4日間で約6000人が訪れたという。
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