カチンコチンの「天然水ゼリー」が好調 膨大な自販機データから分かってきたこと:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
JR東日本クロスステーションの「天然水ゼリー」が売れている。販売本数が右肩上がりで伸びている中で、昨年ちょっとユニークな取り組みをした。どんなことなのかというと……。
シャリシャリ→プルプル。
「なんだよ、いきなり」と思われたかもしれないが、JR東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニー(東京都渋谷区)の商品「From AQUA 天然水ゼリー」(以下、天然水ゼリー、515g:170円、280g:140円))の食感を表現したものである。
飲んだことがある人からは「シャリシャリではなく、プルプルだろ」といった指摘が入りそうだが、その理由はのちほど説明するので、最後までお付き合いいただきたい。
天然水ゼリーを飲んだことも聞いたこともない人もいると思うので、簡単に紹介しよう。商品の特徴は、群馬・新潟県にまたがる谷川連峰の天然水を使用したラムネフレーバーのゼリー飲料であること。2020年3月、JR東日本管内の駅に設置された自販機を中心に販売したところ、「天然水なのにゼリー」といった斬新さがウケて、SNSで話題に。
発売から4カ月で、予想の出荷量(174%)を達成するほどの人気ぶり。その後も好調が続き、2021年度の販売実績は対前年比で228%、2022年度は同130%、2023年度は同135%。発売5年目を迎えているが、勢いが止まらないといった状況である。
注目するのは、初年度の売り上げである。まだ記憶に残っている人が多いと思うが、発売したのは2020年3月である。新型コロナウイルスの感染が広がって、人の動きが大きく制限された。通勤・通学で鉄道の利用が大幅に減少していた中での数字である。「もし感染がなければ……」と思わず想像してしまう商品でもある。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
なぜマックで“客への反撃”が増えているのか いまだ続ける「スマイル0円」との関係
マクドナルドの店員が客にブチギレしている様子の一部始終がSNSで拡散され、話題となっている。1月には迷惑客への対応で英雄視されたマッククルーもいたが、なぜこのような事態になっているのだろうか。
バーガーキングがまたやらかした なぜマクドナルドを“イジる”のか
バーガーキングがまたやらからしている。広告を使って、マクドナルドをイジっているのだ。過去をさかのぼると、バーガーキングは絶対王者マックを何度もイジっているわけだが、なぜこのような行動をとるのか。海外に目を向けても同じようなことをしていて……。
しまむらのスリッパは「ありふれていた」のに、なぜ100万足を突破したのか
しまむらがPB商品として発売している「FIBER DRY(ファイバードライ)さらっとドライスリッパ」が、100万足の販売を達成した。発売直後は泣かず飛ばずだったのに、なぜ好調なのか。


