カスハラを目撃した場所 「役所」「レストランやカフェ」を抑えた1位は？：2割は「自分が」したことがある……（2/2 ページ）

カスハラの目撃率は6割を超えたことがロイヤリティ マーケティング（東京都渋谷区）がによる調査」で明らかとなった。カスハラが起きやすい場所とは。

[サトウナナミ，ITmedia]

自分はカスハラしたことある？

　カスハラを受けたことによる仕事や生活への影響については「精神的なストレスを感じた」（77.2％）、「仕事のパフォーマンスが低下した」（40.6％）が上位となった。また「転職」「休職」「異動・転勤の希望を出した」といった、働く環境に影響があった人は合わせて約2割に上った。

カスハラを受けたことによる仕事や生活への影響（ロイヤリティ マーケティング調べ）

　自分の言動がカスハラにあたるかもしれないと感じたことが「ある」とした人は全体の20.4％だった。性年代別で見ると、40代男性が最も多く32.0％。60代男性が27.0％と続いた。また、全ての年代で女性よりも男性の方が高い傾向が見られた。

自分の言動がカスハラにあたるかもしれないと感じたことはあるか（ロイヤリティ マーケティング調べ）

【性年代別】自分の言動がカスハラにあたるかもしれないと感じたことはあるか（ロイヤリティ マーケティング調べ）

　カスハラにあたるかもしれないと感じた状況は「後から考え直してみて」が50.5％と半数に上った。その他「相手が明らかに不快そうだった」が40.2％、「言葉が相手を傷つけた」が34.3％だった。

カスハラにあたるかもしれないと感じた状況（ロイヤリティ マーケティング調べ）

　カスハラの加害を自覚した後の対応は「特に何もしなかった」が27.5％、「行動を改めた」人は47.5％を占めた。また、「相手に説明を試みた」「謝罪した」と回答した人はそれぞれ約2割だった。

自分の言動がカスハラにあたるかもしれないと感じた後の対応（ロイヤリティ マーケティング調べ）

　東京都ではカスハラ防止条例の制定を検討しているが、カスハラが明確に禁止されるようになった場合の有効性について、「ある程度効果はあると思う」とした人は60.0％だった。「とても効果はあると思う」（13.8％）とした人と合わせると、73.8％が効果を期待していることが分かった。

カスハラが明確に禁止されるようになった場合の有効性（ロイヤリティ マーケティング調べ）

　調査は6月3〜5日にインターネットで実施。国内在住20〜60代の接客業またはサービス業経験者1000人から回答を得た。本調査は、TOKYO FM「馬渕・渡辺の#ビジトピ」との共同調査「馬渕・渡辺の#ビジトピ with Pontaリサーチ」として実施した。