インタビュー
“ひんやり”が1.5倍持続! 冷感ウェア「氷撃α」が好発進 3社のコラボ技術で“海外”が見えてきた:日本発の素材(5/5 ページ)
暑さ対策が迫られるなか、クーリングウェア「氷撃α」が発売された。2017年から発売されているクーリングウェア「氷撃フリーズテック」の進化版で、従来製品の約1.5倍の冷感持続性を持つという。国内のみならず米国でも反響があるというが、どんな製品なのか。
米国法人を設立し、海外でも販路を開拓
近年、世界的に温暖化が進んでいる現状を踏まえ、リベルタ社では海外にも販路を広げようとしている。2024年3月には米国法人を設立し、まずは北米を中心に、暑さ対策が求められる労働環境やスポーツシーンを軸に新たな販路を開拓予定だ。
「3年ほど前から米国やドイツ、サウジアラビアといった海外の展示会にも出展しているのですが、総じて反響が良く、米国法人の設立にいたりました。早速あるテーマパークからの要望があり、手応えを感じ始めています」
そうした精力的な取り組みもあり、2024年の氷撃フリーズテックシリーズの売り上げは2017年比で約30倍ほどを見込んでおり、かなり順調に推移していることが分かる。
市場のニーズが明確である一方で、どんどん過酷になっていく夏の暑さに対して、より効果的なクーリングウェアの開発も求められているという。
「今回は住友化学さんと3社での共同開発でしたが、今後もいろいろな企業さまと協力しながら、より画期的な製品を開発しようと思っています」と佐々木氏。現在は、2025年に向けた商談がちょうど始まったタイミングで、ひとまずは氷撃αを市場に浸透させていきたいと考えを示した。
日本発のクーリングウェアとして、氷撃αは世界的に広がっていくのか。冷感効果のさらなる進化にも熱視線が注がれそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ソニーの「着るエアコン」前年比2倍の売れ行き、人気の秘密は?
ソニーの充電式冷温デバイス「REON POCKET」が売れている。昨年は、発売3日で初回出荷分1万台が完売。今年のモデルはどのような特徴があるのか。
ニトリの「コードレス扇風機」が人気 30店→全店で販売して、結果は?
ニトリの暑さ対策グッズとして、コードレス扇風機が売れている。5月下旬に販売したところ、気温が上昇した6月11日以降、想定の150%ペースで売れているという。
