「資さんうどん」東京・神田で3日間の衝撃 北九州発、チェーン店の勢いが止まらない:火曜日に「へえ」な話(1/4 ページ)
北九州のソウルフード「資さんうどん」の勢いが止まらない。2023年、大阪に初出店したところ、全店で売り上げがトップに。今年の7月、東京の神田に店を構えたところ、完売が続いた(3日間限定)。なぜ、人気を集めているのか、取材したところ……。
北九州のソウルフードが東京の両国に上陸――。先週、このニュースが発表され、SNS上でこんなコメントが飛び交っていた。「東京に出店するのか。行ってみよう!」「今冬にオープンするの? 楽しみ」など。
話題になっていたのは、福岡を中心に展開しているうどんチェーン「資さんうどん」(運営:資さん)のこと。「ん? なんて読むの? しさんうどん?」などと感じられたかもしれないが、正しくは「すけさんうどん」と読む。
間違えたからといって、何も恥じることはない。同社が「資さんうどんの認知度調査」を実施したところ、福岡県民の98.0%が「知っている」と答えたのに対し、東京都民ではわずか同7.5%という結果に(※)。これまで首都圏に店舗がなかったことを考えると、この数字にも納得である。
資さんうどんは1976年に創業し、九州の全7県、山口、岡山、大阪、兵庫で計70店舗を展開している。人気メニューに、サクサクに揚げたスティック状のごぼ天が入っている「肉ごぼ天うどん」(760円)、カツとじ丼(あおさみそ汁付き、760円)などがある。
ちなみに、北九州の食文化を継承したいという思いから、メニューに加えた「ぼた餅」(160円)は春夏のお彼岸期間になると1週間で27万個、年間540万個も売れている。定番メニューのほかにぼた餅を注文してもらうことによって、客単価のアップにつながっているようだ。
出汁の特徴は、サバ節や昆布、シイタケなどから取った素材の旨味が感じられること。そもそも製鉄所で肉体労働をしている人たちに向けてレシピを考えたこともあって、濃いめでインパクトのある味となっている。
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