インタビュー
「薄皮たまごパン」7カ月で1200万個の大ヒット ランチパックたまご味と消費シーンがどう違うのか?(3/4 ページ)
山崎製パンの「薄皮たまごパン」が異例のヒットを記録している。2024年1月の発売から7カ月で1200万パックを販売し、圧倒的な存在感を示している。なぜこれほど売れているのか。
「満足感」と「食事代わりになる」
発売から7カ月で1200万パックという販売実績は、社内でも「ヒット商品」として受け止めている。発売当初、購入者からは「薄皮でこういう総菜系を待っていた」といった声が多かったが、いまでは定番商品として根付いている。
ヒットの要因について、同社は「薄皮シリーズの特徴である満足感と、総菜パンへの需要の高まりが大きな要因だと考えている。実際、総菜パン全般の売り上げが高い」と分析する。
同社の主力商品のひとつに「ランチパック」がある。このシリーズにも「たまご」があるが、どのような違いがあるのか。川土居さんは「ランチパックはカバンに入れても潰れにくく持ち運びやすいので、外で気軽に食べられるというコンセプト。一方、薄皮たまごパンはボリューム感があり、食事代わりにもなるため、主に家で楽しんでいただくことを想定した」と説明する。
ちなみに、薄皮シリーズの包装個数については、2023年1月からそれまでの5個入りが4個入りに変更された。ただし、個数は減ったが満足感を維持するため、1個当たりの重量を約1割増やしている。ボリューム感が増したことで、より食事代わりとしての価値が高まったといえる。
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