調査リポート
「退職代行」60回以上使われた大企業も……利用が多い職種、傾向は?(1/2 ページ)
新卒を含むZ世代の退職について世間の注目度が高まる中、退職代行がよく利用される職種の傾向とは?
社員本人に代わり、退職の意思を伝える「退職代行サービス」が注目を集めている。
アルバトロス(東京都港区)が運営する「退職代行モームリ」の月間利用者は2000人に上るという。特に、新卒を含むZ世代の退職について世間の注目度が高まる中、退職代行がよく利用される職種の傾向とは?
退職代行がよく利用される職種は?
利用者を職種別に見ると、社員、アルバイトいずれも「サービス業」が最も多い結果となった。社員で2番目に多いのは「製造業」となり、「医療関係」が続いた。
一方で、アルバイトの2番目は「販売業」、3番目は「飲食業」となった。労働者の母数が多く人員不足に陥りやすい業界や、勤務時間帯が安定せず、長時間労働が発生しやすい職種の利用者が多い傾向となった。
勤続年数においては「半年未満」の利用が63.2%を占めた。内訳は「1カ月未満」が24.4%、「1〜6カ月未満」が38.7%。退職代行を利用したことがある人のうち、過半数が半年未満で退職している現状が明らかになった。
年齢別に退職代行を利用した人を見ると、20代の利用が6割以上と群を抜いて多い結果に。同社は要因の一つとして、「SNSの普及」「若年層の認知度が高いこと」を挙げている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「時短社員」のフォローに限界……会社が今すぐ取るべき対策は?
「時短メンバーの分も働くことになってしんどい」「育休を取ることで周りのメンバーに迷惑を掛けないか心配」――。職場内で育児休業や時短勤務など、育児に関する制度を利用する社員がいる場合、周りの社員にとって業務負担が増えてしまうことがあります。働き方の多様化が進む一方で、最近は育児をしながら働き続ける層を「子持ち様」と表現するなど、“周囲の不満”も大きくなっているようです。
窓際でゲームざんまい……働かない高給取り「ウィンドウズ2000」が存在するワケ
「ウィンドウズ2000」「働かない管理職」に注目が集まっている。本記事では、働かない管理職の実態と会社に与えるリスクについて解説する。
「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観
「ホワイト離職」現象が、メディアで取り沙汰されている。いやいや、「ホワイトすぎて」退職って本当? 変化する若者の仕事観を考える。
「未払いの残業代払え!」 退職者から突然の連絡、どう対応すべき?
指示ナシ組織で中間管理職を救え! 「忙しすぎ問題」の背景に2つの元凶




