700万人が訪れた「びっくりドンキー」系列の“エコ”な観光施設 「いいこと」アピールしない哲学:北海道・恵庭からリポート(1/4 ページ)
「びっくりドンキー」の運営元であるアレフが、北海道恵庭市で“エコ”な観光施設を運営していることをご存じだろうか。アレフはなぜ、エコな観光施設を運営しているのだろう。実際に北海道・恵庭市の「えこりん村」に行き、取材した。
「びっくりドンキー」の運営元であるアレフ(札幌市)が、北海道恵庭市で“エコ”な観光施設を運営していることをご存じだろうか。
エコロジーテーマガーデン「えこりん村」は、敷地総面積150ヘクタールの広大な敷地で最大1000頭の羊が放牧されているほか、季節の花々を楽しめる30のガーデンが広がっている。施設内ではバイオガス発電や廃油ヒーター、地中熱ヒートポンプを活用し、資源循環に配慮した施設運営をしている。
びっくりドンキーといえば、特徴的な店舗デザインや制服のイメージが強いが、えこりん村を見渡してもあまり“びっくりドンキー感”はないように感じる。
アレフはなぜ、エコな観光施設を運営しているのだろう。恵庭事業部 事業部長の青木信二さんと、SDGs推進部の葛西渚さんに話を聞いた。
えこりん村ってどんな施設?
えこりん村は、アレフが取り組んできた食・農・環境・文化の取り組みについて、体験を通じて学べる施設だ。2006年6月にオープンして以降、約700万人が来場した。
東側のエリアには、アレフの環境配慮の取り組みなどを体験を交えて伝えるパネル展示や土産コーナーを展開するウェルカムセンター、世界一大きなトマトの木として世界記録に認定された水耕栽培のトマトを育てている「とまとの森」などがある。
西側のエリアには、「銀河庭園」と呼ばれる10ヘクタールの庭園が広がる。銀河庭園内には、食べるためのバラを育てるバラ畑や、手作業の田植え体験ができる「ふゆみずたんぼ」がある。広大な牧場では、羊のほかにもアルパカやリャマ、ミニチュアホースなどの動物が暮らしており、牧羊犬ショーも開催している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
人口1075人の村でも黒字を実現 セコマ会長が「過疎地への出店は福祉ではない」と語る理由
「奇跡のコンビニ」として知られる「セイコーマート初山別店」。人口1200人でまさかの黒字経営を実現した要因は──。セコマの過疎地への出店に対する姿勢を取材した。
「セコマ」はなぜ、レジ袋無料を続けるのか トップが「これでよかった」と語る背景
レジ袋の有料化が当たり前になった今、無料配布を継続するコンビニがある。北海道No.1のコンビニチェーン、セイコーマートだ。丸谷会長が「これでよかった」と語る背景に迫る。
「ごみを売るなんて!」反対の声も 火事の元になる厄介者「今治のホコリ」が売れたワケ
カラフルな着火剤「今治のホコリ」が売れている。この商品は、染色した後乾燥させる際に出たホコリを活用。開発当初は「ごみを売るなんて!」反対の声も出ていたというが――。
営業マンからバリスタへ 68歳男性がスタバでフラペチーノを作る理由
スタバの象徴、緑のエプロンを身に付け、フラペチーノを作る「68歳」の児玉さん。バリスタとしてすべての業務を担当。かたくなに『バリスタはしない』と避けていました」と振り返るが……?
セコマの店内調理「ホットシェフ」 なぜ道民に愛されるのか
顧客満足度が最も高いコンビニ「セイコーマート」。道民が愛してやまないのが、店内調理の「ホットシェフ」だ。店内調理「ホットシェフ」人気の秘訣を丸谷会長に聞いた。



