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“閉店ドミノ”の「ドミノ・ピザ」が、さらに「苦戦」しそうなワケスピン経済の歩き方(3/7 ページ)

2023年に国内1000店舗を達成していた「ドミノ・ピザ」の閉店ドミノが話題になっている。好調から一転、なぜこのような事態になっているかというと……。

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オープンしたばかりなのに……

 ただ、ご存じのように、日本人は熱しやすく冷めやすいところがある。

 確かに、コロナ禍でフードデリバリーという新しい習慣も広まってきた。しかし、一方でコロナ禍が終われば「ああ、そんなこともあったね」とこれまでの日常にサクっと戻る人がかなりいるのだ。

 つまり、コロナ禍ではそれなりにピザの宅配を利用した人も、家から出て近所の飲食店で食事をしたり、コンビニやスーパーに行って総菜や冷凍ピザを買ったり、という「コロナ禍前の行動」に戻ってしまうのである。こうなると「攻めの出店」をしたところほど、不採算店となってしまうことは言うまでもない。


ドミノ・ピザ ジャパン1980年代創業期の人気商品(出典:ドミノ・ピザ1000店舗達成時のプレスリリース)

 今回の「閉店ドミノ」の対象となった店の中には、「2022年にオープンしたばかりなのにもう閉店しちゃうの?」と地域住民が戸惑うようなケースもあるのだ。

 このような話を聞くと、「ドミノ・ピザはうまいし安いから、不採算店の整理をしっかりすれば順調に2000店舗に到達するはずだ」と思う人もいらっしゃるかもしれない。

 個人的にはドミノ・ピザをよく利用するので、ぜひそうなっていただきたいと思うのだが、その道は決して容易ではない。「宅配ピザキラー」ともいうべき新しいプレーヤーが、ドミノ・ピザの成長を阻(はば)むことが予想されるからだ。

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