連載
“閉店ドミノ”の「ドミノ・ピザ」が、さらに「苦戦」しそうなワケ:スピン経済の歩き方(4/7 ページ)
2023年に国内1000店舗を達成していた「ドミノ・ピザ」の閉店ドミノが話題になっている。好調から一転、なぜこのような事態になっているかというと……。
大手コンビニが「宅配ピザ」に参入
それは、セブン-イレブンだ。
ご存じの方も多いだろうが、セブンが「宅配ピザ」に参入する。
といっても、店内でイチからピザ生地をこねたりするわけではなく、冷凍のピザをオーブンで焼いて宅配するというもの。今のところピザは2種類で「マルゲリータ」(780円)と「照り焼きチキン」(880円)。
7月に首都圏の一部店舗でテストをしていたが、九州・北海道エリアへと拡大。8月から約200店舗規模に拡大していくという。
この「コンビニで焼いたピザを届けます」というサービスは、セブンの商品を最短20分で自宅に届ける「7NOW」の一環となる。「宅配ピザ」というインパクトの強い商品を押し出すことで「7NOW」の認知度向上・利用者拡大を目指していくようだ。
ドミノ・ピザにとって、このセブンピザはかなりの脅威になると思っている。今回、ドミノ・ピザが「積極的に出店したけれど結局、不採算になってしまったエリア」の客を根こそぎ奪われてしまう恐れがあるからだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「薄皮たまごパン」7カ月で1200万個の大ヒット ランチパックたまご味と消費シーンがどう違うのか?
山崎製パンの「薄皮たまごパン」が異例のヒットを記録している。2024年1月の発売から7カ月で1200万パックを販売し、圧倒的な存在感を示している。なぜこれほど売れているのか。
なぜ、すき家は“ディストピア容器”を提供するのか 「並盛430円」のスゴさが見えてきた
すき家が一部店舗で導入している容器が「ディストピア」のようだと、たたいている人がいる。だが1000円以下で食べられる牛丼チェーンに対して皮肉を言うことは、全てわれわれに特大ブーメランになって返ってきているのだ。どういうことかというと……。
なぜマックで“客への反撃”が増えているのか いまだ続ける「スマイル0円」との関係
マクドナルドの店員が客にブチギレしている様子の一部始終がSNSで拡散され、話題となっている。1月には迷惑客への対応で英雄視されたマッククルーもいたが、なぜこのような事態になっているのだろうか。


