検索エンジン「Bing」ユーザーじわり増加 マーケターは対策すべきか?(3/3 ページ)
Yahoo!を抜いて、検索エンジンで国内利用2位になったBingは、今後Googleを超える存在になるのか。
果たして、Bingは対策すべきか?
Bingユーザーはじわじわ増加しているものの、Web担当者はBingのSEO対策も意識すべきなのでしょうか? 結論、対策しておくことに越したことはありません。
コロナ禍を機に増えたWindowsユーザーは、今後も緩やかに増加していくと筆者は考えています。自然検索の機会損失を生まないよう、可能な範囲で対策を始めることをおすすめします。
今後は従来の検索エンジンではなく、生成AIを活用した検索もシェアを伸ばすかもしれません。しかし、まだしばらくはGoogleに代表されるキーワード検索が残る可能性が高いと考えられます。
音声検索など、キーワード検索に代わる新しい検索方法は模索されてきましたが、私たちの検索における習慣はなかなか変わりませんでした。よほど大きなインパクトのある出来事がない限り、検索方法の主流が変わることは考えにくいでしょう。
しかし、一つ言えることは、現在Googleは世界中で独占禁止法などのさまざまな裁判を抱えており、Google一強の牙城が揺らぎつつあるということです。
Googleは2024年8月に、米国の連邦地裁にて反トラスト法で敗訴しています。Microsoftが2000年頃、独占禁止法で敗訴したことによって失速した過去があるように、Googleもここから衰退に転じる可能性は決してゼロではありません。さらに、生成AIではMicrosoftがGoogleより一歩リードしています。Microsoftの躍進は今後も続くと思われるため、Bingの対策は始めておいて損はないでしょう。
筆者プロフィール:田中雄太
株式会社デジタルアイデンティティに2023年にジョイン。前職の株式会社アダムテクノロジーズでは執行役員。現在はSEOエヴァンジェリスト、コンサルタント。SEO集客からの売り上げ・問い合わせ増加など、セールスファネル全体のコンサルティングが可能。『薬機法管理者』の資格を有し、表現の規制が厳しい薬機法関連分野のマーケティングにも精通。
X(旧Twitter):@yuuta_tanaka88
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