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「冷やしシャンプー」はなぜ生まれた? 背景に「1000円カット」台頭と、厳しい暑さ 山形県外にも拡大しているワケ:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/5 ページ)
山形県で誕生した「冷やしシャンプー」。現在は山形県以外にも拡大している。その背景とは?
「炭酸尽くし 極寒冷熊コース」などを用意
冷やしシャンプーの基本コースである、クマガヤシャンプーとT2sysを使った「炭酸冷コース」は、カットをした人は無料。コースのみで1300円。炭酸冷やしシャンプーに加え、仕上げにパウダーアイス状に氷結した炭酸入りヘアトニック「氷点トニック」を使う。
さらにハル理容院は、クマガヤシャンプーを炭酸ガスで割ってムース状にした「ハイボールシャンプー」を考案。通常は300円プラスで施術できるが、気温30度以上の夏日になれば無料となる。1600円で、ハイボールシャンプーのみのサービスも可能だ。
その他にも、専用ノズルを使って3分間炭酸水で頭をかけ流す「流し冷和」、顔の上に冷たい化粧水を含んだローションパックを乗せてその上から高濃度炭酸ムースを吹き付ける「冷やし炭酸メガパック」、これらの冷やしメニューをフルで体験する「炭酸尽くし 極寒冷熊コース」などが用意されている。
街の老舗理容院の3代目である間室氏だが、山形の冷やしシャンプーを独自に進化させて、炭酸を駆使した方式を確立した。これからも、どのような進化を遂げるのか、楽しみだ。
筆者も炭酸冷コースを体験してみた。炭酸で頭を洗うとその日1日は、ぼんやりしていた頭がさえる感がある。間室氏によれば、外回りの営業マン、出張で来ている人、周辺の飲食店などお店で働く人などが冷やしシャンプーの施術に来るそうだ。
なお、クマガヤシャンプーはお店で提供している。ネット通販ならば、同志であるさいたま市岩槻区の「理容たねや」公式Webサイトでも購入できるようにしている。
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