さらば文字起こし! 生成AIで「議事録作成」をラクにするポイントは?:その悩み、生成AIが解決【番外編】(2/3 ページ)
連載「その悩み、生成AIが解決」番外編は、文字起こしツールの進化や、文字起こしデータからChatGPTなどで議事録を作成する場合のポイントなど、音声文字起こしについて、今知ってしておきたいトピックを解説する。
文字起こしからの議事録作成にはGPTsを活用
要約に対応しているツールなら、そこに手直しを加えるだけで議事録が完成する。NottaやPLAUD NOTEなどの要約テンプレートのカスタマイズが可能なツールを使う場合は、普段作成する議事録の形式に合わせたテンプレートを作っておくのがいいだろう。
一方で、要約されていない文字起こしデータの状態から議事録作成を行う場合は、文字起こし結果のファイルをChatGPTなどにアップロードして議事録作成のための指示をすることになる。その場合は、GPTsを使って議事録作成専用のチャットを作成するのがおすすめだ。
例えば、以下のようなプロンプトを与えてGPTsを作成しておけば、その後はファイルをアップロードするだけで議事録を作成できるようになる。
【プロンプト】
会議の文字起こしのファイルをアップロードしたら、それを元に以下の条件で議事録を作成してください。
- 冒頭に会議の日時、場所、参加者および会議の概要を記載する
- 会議内で挙がっているすべてのトピックを網羅する
- トピックごとに見出しを入れ、見出しの下にはその内容をできるだけ具体的に記載する
- 文体は「だ・である」体を使う
なお、米Anthropic(アンソロピック)の生成AIサービス、Claudeにも「Project」というカスタムチャット機能が用意されている。Claudeが作り出す日本語が好みなら、こちらを使って議事録用チャットを作成するのがよいだろう。
文字起こしツール内の要約を使う場合も、ChatGPTなどで議事録の形式にまとめる場合も、生成結果と元の文字起こしテキストを人の目で照合する確認作業は不可欠だ。特に会議の中で議題が行き来したり、途中で別の話に飛んだりしているときは、その部分がうまくまとめられていないことも多い。また、入り組んだ内容の話が簡略化されすぎてしまったり、事実関係に誤りが生じたりするケースもある。
他のユースケースと同様に、AIの生成物はあくまでも人の作業負担を軽減するためのドラフト的な位置付けだ。一見きれいにまとめられているように見えても、よく読むと内容が不十分なケースは少なくないので、面倒でも必ず確認を行う必要がある。
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