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出張に「行かなきゃよかった」 若手は行ってから否定派になる(2/2 ページ)
若年層は出張に対してどのような意識を持っているのか。パーソル総合研究所(東京都港区)が調査を実施した。
出張の機能と企業・個人の出張メリットについて、関係を分析した。その結果、企業・個人双方のメリットに「新たな気付きを得る機能」「仕事への態度を前向きに変容する機能」「偶発的にビジネスを拡大させる機能」との関係が見られた。
出張移動中の過ごし方については「特に何もしていない(寝ていた)」が最も多く、そのタイミングについては「行き」は28.1%、「帰り」は39.9%に上った。一方で「行き」の移動では「スマホやノートPCで仕事をしていた」とする割合も多く、22.7%だった。
出張業務外の過ごし方については、「出張業務の関係者(社内)との懇親」が28.5%で最も多く、次いで「特に何も行っていない」(26.5%)と続いた。
出張中の業務時間外の過ごし方を「巣ごもり」「懇親のみ」「娯楽のみ」「懇親&娯楽」の4群に分類し、「新たな気づき」「前向きな態度変容」「偶発的なビジネス拡大」の出張機能の度合いを比較した。いずれの出張機能も、「巣篭り」群で最も低く、「懇親&娯楽」群で最も高い傾向となった。
調査は4月3〜5日、7月23〜25日に実施。直近3カ月以内に出張をした20〜63歳の正社員を対象とした。有効回答数は4月調査で1834件、7月調査で1316件。
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