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「祭りの交通規制で配達できない」をチャンスに ヤマト運輸の“臨時”サービスが面白い(2/2 ページ)
8月24〜25日に開催された東京高円寺阿波おどりでは、多くの連が踊りを披露し、100万人近くの来場者が訪れた。会場となった高円寺駅の周辺や近くの商店街には多くの屋台が並び、祭りの雰囲気を盛り上げていた。その中に、屋台とは違うあるサービスを提供する一団がいた。
手荷物預かりサービス、いつから?
手荷物預かりサービスを実施するか否かの判断はどのように決定しているのか。同社広報担当者によると、現場の意見をもとにそれぞれの地域で検討して決定するという。
高円寺阿波踊りでの預かり料金は、ベビーカーやスーツケース1個につき940円だった。「料金は預かる場所で異なります。また、預かり可能な荷物も、スーツケースや手荷物を中心に場所ごとで変わります」(同社広報担当者)と説明する。
現在、人手不足が課題となっている物流業界だが、手荷物預かりサービスに対応する人員はどのように確保しているのか。観光地や駅・空港などの手荷物預かり所には、専門のスタッフが常駐しているが、イベントなど期間限定での手荷物預かりサービスは、担当エリアや周辺エリアのスタッフが対応しているという。
高円寺阿波踊りの期間中は多くの場所で交通規制が設けられ、通常通りに集配できない状況だった。そこで、いつもは配達業務を行っているセールスドライバーや周辺エリアのスタッフが対応したそうだ。
同社広報担当者によると、高円寺阿波踊りでは、遠方からの来場者から「駅から降りてすぐに案内があり、分かりやすくとても便利だった」「コインロッカーがすぐに埋まってしまうのでとても助かった」といった声が聞かれたという。
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