リップモンスターが人気の「KATE」 渋谷に旗艦店が登場、反響は?:グローバル展開を本格化(2/5 ページ)
1997年に誕生した化粧品ブランド「KATE」。2014年からグローバル化を加速し、この7月にはグローバル旗艦店として「KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店」をオープンしているが、どうやって世界に売っていくのか。
大粒ラメのアイシャドウが大ヒット
若井氏いわく、KATEは「カタログメイク」から「自己アレンジメイク」へトレンドが変化する時代背景のなかで誕生したとのこと。それまではモデルや女優のメイクをそのまま真似たメイクが主流だったが、『egg』(エッグ)や『Cawaii!』(カワイイ)などのギャル雑誌が創刊され、「コギャル」や「裏原宿系」など自己表現を追求するトレンドが注目を浴びるようになった。
「KATEの知名度アップに貢献したのが、1999年に発売したアイシャドウ『フラッシュクラッシュ』です。当時は珍しかった『パレットタイプ』と『大粒のラメ』を採用して、独自のファッションやメイクが花開いていった時代に女子高生や若年女性から支持を得ました」
同製品は発売2カ月で100万個を売り上げ、KATE初のヒット商品に。発売当時ちょうど高校生だった筆者は、同製品を使用していた記憶がある。身近なドラッグストアで販売されていることもあり、いわゆる「ギャルメイク」を好む女性だけでなく、メイクを楽しむ幅広い女性から支持を得ていた印象だ。
2000年代には、アイライナーやマスカラなどを使って目周りを強調する「目力を出すメイク」が流行したこともあり、関連カテゴリーの売り上げが伸長。これまでに「アイブロウ(眉を描く商品)」「アイライナー」「アイシャドウ」「口紅」のカテゴリー別の売り上げにおいても、メイク市場ナンバーワン(インテージSRI+調べ)を獲得している。
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