リップモンスターが人気の「KATE」 渋谷に旗艦店が登場、反響は?:グローバル展開を本格化(4/5 ページ)
1997年に誕生した化粧品ブランド「KATE」。2014年からグローバル化を加速し、この7月にはグローバル旗艦店として「KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店」をオープンしているが、どうやって世界に売っていくのか。
「グローバル旗艦店」の反響は?
グローバル展開を加速する中で、2024年7月25日にはブランド初のグローバル旗艦店「KATE TOKYO 渋谷サクラステージ店」をオープン。「NO MORE RULES.」のスローガンを体現し、東京から世界へ向けてブランドの魅力を発信したい狙いがある。
リアルとデジタルを融合しているのも特徴の一つ。入口近くには、パーソナライズされた4色のアイシャドウ商品(1個715円〜)を提案するデジタルコンテンツ「KATE iCON BOX」があり、連日行列ができるほどの反響だという。
「AI技術とKATE独自ロジックの顔印象分析によって、その方に似合う4色のアイシャドウを提案します。体験は無料で必ずしも商品を購入する必要はありません。夏休み時期には若年女性を中心に幅広い世代の方が体験されていて、『私ってこんな色が似合うんだ』という驚きの声が聞かれました」
1回3分弱の短い体験にもかかわらず、列が途切れることなく、週末にはさらに長くなる。KATE iCON BOXは世界に1台しかなく、想定以上に稼働しすぎて故障を起こし、8月下旬時点では代替機を設置している状況だ。店舗全体の売れ行きもよく、リップモンスターのWeb限定品が実際に試せるなどのメリットから来店する人も多いという。
同店では、訪日外国人の来客も見込んでいる。店内は英語や中国語などの多言語対応をしており、開店前の発表会ではアジア各国のインフルエンサーなどを招待して発信を強化したそうだ。
「現時点では外国人の方はチラホラ見られますが、まだ少数です。KATE TOKYOが入る商業施設の『渋谷サクラステージ』自体がオープンしたばかりで、グローバルへのアプローチはこれから強化していきたいところです」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ローソンの「韓国コスメ」がバカ売れ 7カ月で200万個も売れた「4つ」の秘密
ローソンが2023年3月末に発売した新化粧品ブランド「&nd by rom&nd(アンド バイ ロムアンド)」が、Z世代に売れている。人気の秘密を取材したところ……。
サントリー「VARON」 が30億円を突破 中高年男性になぜ選ばれるのか
サントリーウエルネスのメンズスキンケア「VARON(ヴァロン)」が好調だ。2022年3月に発売し、初年度の売上は10億円、翌23年は30億円を突破した。なぜスキンケア未経験のミドル・シニア男性に選ばれるのか。


