「スペシャリスト」「安定の実現」……旧帝大・早慶生が描くキャリアのゴールとは?:26年卒1741人に聞いた
リーディングマークが「新卒就職人気企業 夏期ランキング」を発表した。若者はどのようなキャリアゴールを描いているのか。
2026年に卒業予定の旧帝大・早慶の大学生らは、どのような企業、業界への就職を希望しているのか。HR事業を手掛けるリーディングマーク(東京都港区)が「新卒就職人気企業 夏期ランキング」を発表した。若者はどのようなキャリアゴールを描いているのか。
旧帝大・早慶生に人気の就職企業TOP50【男女別】
人気の就職先は、男女とも上位3社は同じ結果となった。1位は「三菱商事」で、2023年調査から引き続きトップに。2位は「伊藤忠商事」、3位は「三井物産」と続いた。
働きたい業界ランキングは、男女ともに「総合商社」がトップ。総合商社は、男性よりも女性に人気が高い傾向となった。2位も、男女ともに「コンサルティング・シンクタンク」が続いた。
男性の人気業界3位は「電気・電子機器」、4位は「IT」。女性の3位は「食品」、4位は「消費材」となった。
キャリアゴールどう描く?
キャリアゴールについて、男性は「スペシャリスト」が最も多く48.7%に上った。次に「ワークライフバランス」(47.1%)、「安定の実現」(36.6%)と続いた。一方、女性は「ワークライフバランス」が最も多く54.1%。「安定の実現」(40.0%)、「スペシャリスト」(38.8%)が後に続いた。
男女を比較した際に、割合が大きく違う項目がいくつか見られた。「純粋な挑戦」については、男性は23.0%、女性は12.1%となり、男性が10ポイント近く高い傾向が見られた。また「国際的な職業」は、男性15.2%に対し、女性は28.3%と10ポイント以上高かった。男性は挑戦が多い企業を好み、女性は国際的に働ける企業を好む傾向があるようだ。
調査は、5月11日〜7月2日にインターネットで実施。2026年卒予定の東京大、慶応義塾大、早稲田大、東京工業大、一橋大、京都大、大阪大、神戸大、北海道大、東北大、名古屋大、九州大の計12大学の大学生と大学院生を対象とし、1741人(男性71.6%、女性28.4%)から回答を得た。
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