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「若者のディズニー離れは“料金が高い”から」説は、本当かスピン経済の歩き方(3/7 ページ)

若者のディズニー離れが起きているようだ。原因はオリエンタルランドの「富裕層向けテーマパーク路線」との声もあるが、本当にそうだろうか。日本の人口統計を見てみると……。

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「若者のディズニー離れ」と言われる大きな要因

 さて、そこで想像していただきたい。このように急速に若者や子どもが減少している国で、18〜39歳のディズニー来園比率はどうなっていくだろうか。

 3年前に50%だったものが、2024年も同じく50%をキープできるだろうか。この3年間、世代の人口が77万人減っていてもその影響は全く受けないのだろうか。


2024年6月東京ディズニーシーにオープンした8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」イメージ(出典:オリエンタルランドのプレスリリース、以下同) (c)Disney

 冷静に考えれば、そんな話があるわけがない。

 18〜39歳や4〜11歳はもともと数が少ないところで減少が進むわけなので、年を追うごとに来園比率は下がっていくはずだ。

 その代わり、人口のボリュームがある40歳以上の比率が上がっていくだろう。かつて「50%」を支えていた30代のディズニーリピーターが年齢を重ねて「40歳以上」というカテゴリーにどんどん加わっていくからだ。

 10代や20代にも熱心なディズニーリピーターがいるだろうが、この世代は30代や40代以降と比べたら圧倒的に人口が少ない。相対的に、どうしてもこの世代の来園比率がかつてよりも下がってしまうのだ。

 これが「若者のディズニー離れ」と言われている現象の大きな要因ではないか、と個人的には思っている。

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