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「パズルキューブ」0.305秒で攻略! なぜ、三菱電機のロボットが“世界一”になれたのか(4/5 ページ)

2024年5月、三菱電機は自社開発した「パズルキューブを最速で解くロボット」がギネス世界記録に認定されたと発表した。わずか0.305秒でパズルキューブを解く動画は広く拡散され、想定以上の反響を得たという。どうやって“世界一”を達成したのか。

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1度目は失敗、2度目のチャレンジで成功

 さまざまな技術的な壁を乗り越え、狙い通りの動きができるロボットが完成。今回、三菱電機がギネス世界記録を達成するまでの最速記録は0.38秒で、練習ではこれよりも速いタイムが出ていた。とはいえ、チャレンジした5月21日時点の成功率は50%を切っていたという。

 実際に本番のチャレンジでも1度目は失敗している。改造したパズルキューブに取り付けた樹脂部品が壊れてしまったためだ。部品を交換して、再度のチャレンジとなった。


認定員が見守るチャレンジ当日の様子

2度目でようやく成功した

 そして、多くの社員が見守るなか祈るような気持ちで迎えた2度目のチャレンジは無事に成功。世界記録に認定された瞬間の思いを尋ねると、メンバーは一同に「ほっとした」と答えた。

 「自社の技術力や成功を信じていたものの、技術的なチャレンジに失敗はつきものです。仮に記録を更新できずに終わったとしても、メンバーが落胆しないようリカバリーのプランも立てていましたが、結果としてベストな形で終わることができて安心しました」(中上氏)

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